MBR/BIOSブート時しか使えないので、あんまりやる気がなかったけど、(わしレベルで)意を決して実行してみた。
about
これは、KNOPPIX 9.1 ブータブルUSBメモリの、あくまで MBR/BIOS ブート時のお話です。UEFIブート時は有効化されません。アシカラズ。(※ CD版での確認ですが、DVD版でも同じはず。)
尚、UEFIでも対応ファイルに置き換えれば可能でしたが、Secure boot が有効だとブート不可、BIOSブートはプロンプトのみで無効となるのでやらない方がよさげです。
- ブート画面にて
vesamenu
と打つとグラフィカルメニューが出るのですが選択状態がわからないので使えない... orz
- ちなみにテキストメニュー (
menu
と打つ) なら普通に使える
- 参考リンク :
- 拙作めも :
不具合の原因について、単純に SYSLINUX のバージョンの不整合かなと考えたのですが、その場合だとメニューは起動できないはず。ということで、調べてみると、KNOPPIX上で作成したブータブルUSBメモリ内の SYSLINUX のファイルはすべてを調べたわけではないけど vesamenu.c32
に関連するものはバージョンが同じでした。で、あるならば KNOPPIX に含まれる vesamenu.c32
の色設定を変更すればと考えていろいろ試したけどうまく行かずに力尽きました... (大げさw)
というわけで、SYSLINUX のファイルを全部入れ替えちゃえー!とやってしまいました。(ホントはこれだけはしたくなかったのにw)
入替後はこうなります。
- グラフィカルメニュー
- Tab キー押しでオプション編集可能
ダウンロード
- syslinux-6.03.zip :
- SYSLINUXインストール用バッチファイル :
- zipファイルはフォルダに展開
SYSLINUX64_Install_CurrentDrive.bat.txt
= バッチファイルは、拡張子.txt
を外しUSBメモリのルートにコピー
設定
※ 一応不具合がない様にに確認してあるつもりですが、お約束の at your own risk にてお願いします。
Windows 10 Pro 64bit 版での確認です。
1個ずつ取り出すのは面倒なので、テキストエディタなどで実行コマンドを書いておいて、コマンド プロンプトにコピー&ペースト = 右クリックで貼り付け (Windows 10 なら Ctrl-V でも) で実行します。
ファイルのコピー
設定するのはここだけ。フォルダ&ドライブレターを指定、これは一例なので自身の環境に合わせてくだされ!
- syslinux を展開した
bios
フォルダへのフルパス - 対象USBメモリのドライブレター
set Source=D:\My_Files\Downloads\USBBoot\syslinux\syslinux-6.03\bios set Drive=x:
後は一気にコピペでおk!
set Target=%Drive%\boot\syslinux pushd %Target% set backup=bak-%random% mkdir %backup% move *.c32 %backup% move memdisk %backup% copy "%Source%\com32\cmenu\libmenu\libmenu.c32" copy "%Source%\com32\elflink\ldlinux\ldlinux.c32" copy "%Source%\com32\gfxboot\gfxboot.c32" copy "%Source%\com32\lib\libcom32.c32" copy "%Source%\com32\libutil\libutil.c32" copy "%Source%\com32\lua\src\vesa.c32" copy "%Source%\com32\menu\menu.c32" copy "%Source%\com32\menu\vesamenu.c32" copy "%Source%\com32\modules\ifcpu64.c32" copy "%Source%\com32\modules\vesainfo.c32" copy "%Source%\memdisk\memdisk" copy "%Source%\win64\syslinux64.exe" "%Drive%\"
既存ファイルを [bak-ランダム数字] フォルダへ移動させてからコピーしています。
SYSLINUXのインストール
Windows 10 Pro 64bit 版での確認です。
SYSLINUX64_Install_CurrentDrive.bat
を「管理者として実行」
このバッチのやってることは…
- バッチと同じ場所に
syslinux64.exe
があるか確認 - バッチのあるドライブがリムーバブルメディアなのかレジストリで確認
- バッチのあるドライブへ SYSLINUX の(再)インストール
- 【注意】Windows 32bit版では
-
確認してませんが、下記でできるはず。自己責任にてお願いします。すみません...
bios\win64\syslinux64.exe
ではなく、bios\win32\syslinux.exe
をコピー- バッチは下記にて
設定ファイルの編集
- USBメモリの
\boot\syslinux\syslinx.cfg
UI vesamenu.c32
MENU TITLE KNOPPIX 9.1 CD Boot options Menu
\boot\syslinux\syslinx.cfg
2行目当りに2行を挿入
ブートメッセージを出なくしたり、タイムアウトを伸ばしたりとかお好みで。
# KNOPPIX 9.x isolinux/syslinux boot config UI vesamenu.c32 MENU TITLE KNOPPIX 9.1 CD Boot options Menu DEFAULT auto APPEND lang=en apm=power-off initrd=minirt.gz nomce hpsa.hpsa_allow_any=1 loglevel=1 TIMEOUT 300 # KBDMAP german.kbd PROMPT 0 #PROMPT 1 F1 boot.msg F2 f2 F3 f3 #DISPLAY boot.msg
いろいろ
- メニューで
grub
を選択後に grub4dos 起動、Esc 押しでメニューが出るので再起動 [reboot], シャットダウン [halt] の選択が可(※ UEFIでは起動しないので注意)
dos
は FreeDOS Balder が起動(※ UEFIでは起動しないので注意)
- (ブートメニュー内の) キーボードをJP配列に
-
-
jp106.kbd
をダウンロードしてsyslinux
ディレクトリへコピー
syslinux.cfg
の10行目当りにKBDMAP jp106.kbd
尚、アンダースコア _ は Shift-0
-
- KNOPPIX 9.1 関連拙作めも
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